自然と情熱が育んだ、
能登牛プレミアムとの出会い

「 これ、美味しいね。なんの牛?」
それが、私と「能登牛プレミアム」との出会いでした。
1年以上前、友人の遠藤くんと一緒に囲んだ鍋。
そのとき味わったお肉が「能登牛プレミアム」だったと知ったのは、しばらく経ってからのことでした。
脂の甘み、赤身の旨み。どこかやさしくて奥深い味わいが、ずっと記憶に残っていました。
後日その話を遠藤くんとしたとき、彼が言ったひと言が心に残っています。
「こんなに美味しいのに、あまり知られていないんですよね。もっと広まったらいいのにね。」
ただの雑談だったはずなのに、
気づけば私は、「能登牛プレミアム」を広める活動を始めていました。
能登牧場で感じた「本物の味」の理由
先日、石川県・能登半島にある「能登牧場」を訪れました。
2014年に本格稼働した北陸最大の牧場で、現在も約1,000頭の牛たちが丁寧に育てられています(地震の影響により一部減少があったそう)。
驚いたのは、牧場の静けさと、牛たちの穏やかさ。
「モーモー」と鳴くイメージとは違い、あたりはとても静かで、落ち着いた空気が流れていました。
私が近づくと、好奇心いっぱいに寄ってきて、なんと舐めてくる子まで。
これはストレスのない環境で、愛情深く育てられている証だと感じました。
お話を伺ったのは、生産者の平林さん。
「牛舎では人間はお邪魔虫という感覚でいる」
「命と向き合う覚悟」「一頭一頭に注ぐ愛情」
その言葉には、深い想いと揺るぎない信念が込められていました。
牧場では、牛に負担をかけない環境づくりや、旨みを引き出す長期肥育にも力を注がれています。
だからこそ生まれる、とろけるような脂と、力強くも繊細な赤身の旨み。
まさに、“人と環境がつくる味”。
「能登牛プレミアム」は、ただのブランド牛ではありません。
そこに注がれた情熱とともに、皆様の食卓へお届けしたいと、心から願っています。
藤崎まり子