アウトレット白桃のお話
捨てられるには、惜しすぎる桃たち。

アウトレット白桃のお話 捨てられるには、惜しすぎる桃たち。

「JAが悪い。」
「JAはおいしいところだけ持っていく。」

そんな声を、時々耳にします。

形がいびつだったり、ほんの少し傷があったりする白桃は、
JAの選果(せんか)の基準から外れてしまい、引き取ってもらえないことが多いのが現実のようです。

でも、それって本当に「JAが悪い」のでしょうか?

実際に桃農家さんを訪ねてわかったのは、
「JAにも限界がある」ということでした。

全国へ流通させる農作物には、“品質の基準”が必要です。
JAがあるからこそ、私たちは安心して農産物を手に取れるのだと思います。

でもその一方で、

「形は悪いけれど、味は最上級」

そんな白桃たちが市場に出られず、加工にも回されず、やがて廃棄されてしまう現実があります。

ある農家さんは、
「軽トラ1台分の桃を捨てた日、悔しくて眠れなかった」と話して下さいました。

今回、私は農家さんたちと協力し、
見た目は不揃いでも、味わいは確かな白桃たちを、
皆様の元へお届けしたいと思いました。


岡山の白桃は、糖度計で糖度を測りロイヤル・キング・エースに等級分けされます。

本来なら見た目の不揃いのカタチの悪い桃は糖度計にすらかけてもらえませんが、
今回は、そんな中から“これは”と選びだした桃を糖度計で測定します。

「ロイヤル」は、最高品質の等級です。
今回はその“ロイヤルに匹敵する糖度”を持つ白桃を中心に選びました。

見た目こそ少しいびつかもしれません。
でもその分、甘さも香りもぎゅっと詰まった、“宝物”のような桃たちです。


JAが悪いわけじゃない。
農家さんが悪いわけでもない。
もしかしたら私たち消費者の「見た目重視」が、
こうした状況を生んでしまっているのかもしれません。

だからこそ、
そんな現実に、ほんの少しでも抗ってみたいと思ったのです。

「食べる応援」を通して、
本来なら捨てられてしまうはずだった桃を、
誰かの笑顔に変える一歩にしたいのです。

数量限定です。
是非、この甘くてやさしい白桃を味わってみて下さい。

“本当においしい桃”とは何か。
その答えを、きっと感じていただけると思います。

藤崎まり子

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